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クレイディセゾンのポイントを投資に回す

Wallet and Credit Cards

クレディセゾンは昨年12月、クレジットカードの「永久不滅ポイント」を疑似運用するサービスを始めた。関係会社のマネックス・セゾン・バンガード投資顧問が扱う投資信託の運用実績に合わせ、保有するポイントが実際に増減する。

ポイントを投資に回す取り組み

証券口座を開く必要はなく、お金のやりとりもない。投資への関心が薄い若者らに、資産運用の世界を疑似体験してもらい「投資家の裾野を広げようとする取り組み」(経営企画部担当部長の美好琢磨氏)だ。

永久不滅ポイントは、セゾンカードなどの支払い1000円につき1ポイントが付与される。たまったポイントは日々の買い物代金にあてたり、家電製品や商品券などに交換できたりする。今年3月末時点のポイント発行残高は940億円分(1ポイント=約5円換算)に相当する。

creditcard-c.com

 ただ有効期限が無く、ポイントを使わない利用者も多かった。そこで生まれたのが、ポイントが増減する新しいサービスだ。

ポイントを投信に回せば楽しみが増える

ポイントは100ポイント単位で運用する。投信は、外国株式や債券を中心に運用し年15%程度の変動リスクがある「アクティブコース」と、国内債券を中心に運用し変動リスクを約3%に抑えた「バランスコース」の2つから選ぶ。

 サービス開始からの上昇率は26日時点でアクティブコースが0.82%、バランスコースは1.08%。昨年12月17日の初日から、バランスコースで1万ポイント運用すると108ポイント増となる。

 これまでに約5万人がポイントを運用した。数年で10万人の利用を目標としていたが、今年度中に達成できそうな勢いだ。

 サービスを考えた美好氏は、外資系投資顧問会社などを歴任。活用されないままの永久不滅ポイントをみて、「このまま眠らせておくのはもったいない」と感じたという。

 サイトが使いやすいよう、操作はわかりやすさを追求した。Web会員であれば、「ほんの数秒で手続きを完了できる」(美好氏)という。

 新サービスの利用者の36%が、ポイントを初めて使う会員だった。また利用者全体の約3割が30歳代で、ネット証券の顧客層より約10歳若かった。5月の大型連休明けの株価上昇局面では、増加したポイントを引き上げて「利益確定」する動きが相次いだという。

 「カードの利用者は3600万人いるのに、新サービスの利用者はまだ5万人にすぎない。最低でも100万人に体験してほしい」。美好氏はそう語る。

 ポイントの増減に使う投資信託はまだ2本だが、さらに本数を増やす方針だ。利用者に本物の投資信託を紹介することも考えているという。